――ワタシ ハ ダレダ……
――ワタシ ハ ナゼ ココニ イルノダ……
「ここは……」
最強のポケモン、ミュウツーは気がつくと見知らぬ土地にいた。
ロケット団のアジトを抜け出し、海の弧島に城をかまえ、世界中のポケモントレーナーを
招待しようとしていたはずだったのだが、今は一人何もない海の見える浜辺に佇んでいるだけであった。
“「これからお前らに殺し合いゲームをしてもらうよ!」”
主催者であるポーキーと名乗った少年の声。
「あの妙な部屋の中であの人間はそう言っていたな。サカキ、フジ以上に愚かな人間だ。」
ミュウツーはあの妙な部屋で起こった事を思い返した。
――混乱する人々
――首が爆発したオレンジ色のドレスを着た女性 叫ぶ緑の男
「人間といえば、あの部屋で幾人か奴とは他の人間の姿があったな。おそらくあの部屋にいた全ての人間が
このゲームで殺し合いをすると見て間違いない。人間どもは自分の利益を優先する愚かな生き物だ」
かつて自分を無責任に創ったフジ博士、そして、ポケモンを道具の用に使うロケット団首領 サカキ。
彼が出会った「人間」は人の影の部分を彼に対して表すのに十分すぎるほどであった。
「……いいだろう。私はここに存在する全ての人間どもを抹殺する。そしてポーキーとやら、貴様もだ。
私を呼び寄せて何を企んでいるのか知らないが、貴様のような人間は全て滅びなくてはならない」
草原にたたずむ最強のポケモンの目は大きく見開いていた……その目に映るのは破壊と憎悪。
「愚かなる人間どもに……」
「 逆 襲 だ 」
【名前:ミュウツー(ポケモンシリーズ)
健康状態:良好
武装:なし
所持品:支給品一式(中身は未確認)
現在位置:E-11 エリア9にある浜辺
時刻:一日目 深夜
第一行動方針:人間を全て殺す
最終行動方針:主催者を殺す
備考:無し】